下記の文章は、1999年時点のREVOLUTION理論の実践ソフトウェアREVO2000について記述 したもである。

2004.11.に予想方法の一部が変わりました! 

予想理論の基礎

  予想理論について述べる前に、「期待値重視」というREVOL 

UTION理論の根本をなす考え方について説明しておきます。統

計・確率に関する知識のある方、すでにこのことを熟知している方

には、この項は少々退屈になりますので、飛ばして次にすすんでく

ださい。

 

確率の意味

  競馬の予想をするということは、勝つ馬を当てるということでは

ありません。できる限り正確に勝つ確率を導き出すことが、すなわ

ち、競馬の予想をするということです。このREVO2000の基

礎をなす確率の考え方を分かりやすくするために、サイコロの例を

使って説明します。

 ここに、各面が同形、同面積で内側の密度が均一な正6面体のサ

イコロ(1から6の目が付いているごく普通のサイコロ)があると

します。当たり前の話ですが、このサイコロを1度だけ振って出る

目を予想しようとしてもそれは無理で、それぞれの目の出る確率は

1/6(つまり16.67%)という以外に答えはありません。で

も、各面の大きさと形がばらばらで密度が不均一なサイコロであっ

たらどうでしょう。話は少々複雑になってきます。それぞれの目が

出る確率は一定とは限らないので、これを予想するにはそれぞれの

目について確率を計算してやらなくてはなりません。このような場

合、一般には2通りの予想する(確率を計算する)方法が考えられ

ます。1つは、サイコロの密度の不均一性と各面の面積、形の違い

を基に科学的に計算してそれぞれの確率を求める方法で、サイコロ

の密度、重心、地球上の重力加速度、空気抵抗、摩擦係数等が関係

してくる複雑なものです。もう1つは、サイコロを実際に振ってみ

て確率を確かめる方法です。この方法では、振った回数が多ければ

多いほど求めた確率は正確(真値に近い)になります(回数が無限

大のとき真値になる)。そして、これら2つの方法による結果は一

致しなくてはなりません。

 ここで話を競馬に戻してみましょう。今、馬番1から6までの6

頭の馬がいて、これからレースを行うとします。1着になる馬を予

想するにはどうしたらよいでしょうか。「1着になる馬を予想する」

ということは、「各馬についてそれぞれ1着になる確率を求める」

ということです。前述のサイコロの例でいうと、各目について出る

確率を求めるということになります。ここで、各面の大きさ、形が

ばらばらで、密度が不均一なサイコロを例にとって考えると分かり

やすいでしょう。サイコロの各面の大きさ、形は、競馬でいう各馬

の能力、特性に該当し、サイコロの密度の不均一性は、予想するレ

ースの持つ特性(馬場状態、コースの傾斜、芝/ダート、馬番・・)

に該当すると考えてください。各馬の能力と特性、及び、それに対

してレースの特性がどのように影響を与えるかが正確に分かれば、

各馬について1着になる確率を求めることができる、つまり、1着

になる馬を予想することができるわけです。そして、こうして求め

た確率(予想)が正しいかどうかは、サイコロの例と同じように、

実際のレース結果との比較を数多く繰り返すことによって判断でき

ます。その確率が真値であるならば、結果と一致するはずです。

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